分厚くなった爪を削ることで爪水虫は塗り薬で治せます!
爪水虫の治療は、病院ではほとんどの場合、飲み薬での治療を第一選択としていることが多いです。
しかし、『毎日、ないしある程度連続した薬の服用が必要』、『肝機能障害や血液疾患の副作用が出ることがある』、『そのため定期的な血液検査が必要』、『飲み薬でも完治までには半年から1年以上』などの説明を受けて、辞退する方が多くいるのも事実です。
また飲み薬での治療を選択しても効果が出ない方も2~3割くらいの割合で出てしまいます。
しかし従来通り塗り薬での治療では、有効成分を爪の中や下にまで十分に浸透させることが難しく、良い成果を上げることが難しいとされています。
しかし2014年以降、塗り薬でも爪水虫に良く効く薬が開発され、爪水虫専用薬として認可されたこともあり、治療法の選択肢が広がっていることは間違いありません。
ここでは爪水虫を塗って治したい方のために、爪を削ってお薬の浸透を助ける方法をご紹介します。
分厚くなった爪はヤスリで削ってください
従来より、爪にキリで穴を開けて薬液を注入する方法はありました。しかし小さな穴では薬液が染み込みにくく、穴の数を増やしたり大きくしたりして対応してきました。
しかし効果を実感しにくいという声が多いことから、白癬菌に侵されて白濁し肥厚した爪をヤスリで削り落としてしまう方法が考案されたのです。
実は爪白癬になった爪でも、爪表面は硬く健康な状態を保っていることが多く、これが有効成分の浸透を拒んできました。
しかし表面を少し削るとザラザラと白濁した爪が出てきて、この部分は薬液が浸透しやすくなっているのです。
爪の削り方
実際の爪の削り方ですが、削るときは金属製のヤスリを使ってください。爪はできるだけ柔らかくした状態で削ったほうがいいと言う方もいますが、私は爪が乾燥した状態の方が削りやすかったので、入浴前に削っていました。
ヤスリで削ってから入浴すれば、削った爪がより柔らかくなって、お薬が浸透しやすくなります。
削り取る量ですが、症状が出ている部分はすべて削り取って、爪ができるだけ薄くなったほうがいいのですが、削りすぎると出血したり、歩行に支障が出ることもありますので、最初は半分程度から初めて、慣れてきたら徐々に削る量を増やしていけば良いと思います。
お薬の塗り方
入浴などで爪が十分柔らかくなった状態で、お薬は塗布してください。1日1回で効果はありますが、1日2回に増やすとより効果的です。
時間があるときは、爪を1本1本ラップで包み込むODT療法を併用すると良いでしょう。(ODT療法についてはコチラをお読みください)
経過を見ながら治療を進めていきましょう
爪は定期的に削るようにしてください。
塗り薬の効果が出始めると、新しく生えてくる爪が正常でキレイな爪になるはずです。この状態になればお薬が効いているということですので、治るまでそのまま継続してください。
キレイな爪が伸びるにつれて、徐々に白濁している部分を押し出していき、完全に生え変わったところで完治ということができます。
爪を削るときの注意点
爪を削ると、どうしても爪の削り粉が大量に出ます。とても細かい粉ですので、簡単に吹き飛んで周りに散らばってしまいます。削り粉には白癬菌が含まれていますので、しっかり処理しないと家族に感染を広げてしまう恐れがあります。
爪を削る際は、お部屋に広めに新聞紙などを敷き、窓を閉めて風が吹かない状態にしてください。
また削った後は、お部屋の掃除機がけを必ずしてください。
またヤスリは他の誰かと共有することのないよう、管理を徹底しましょう。
まとめ
慣れてしまえば、定期的に削ることも苦になりません。
単純な方法ですが、高い効果が得られる方法です。
また爪を削るだけで、見た目も幾分キレイになった感じがしますし、表面がつるつるしてストッキングをひっかけることも無くなります。
しっかり治すためにぜひやってみてください。