水虫になるとできる小さな水ぶくれを潰してはいけない理由
かゆい水ぶくれって厄介
白癬菌に感染し水虫になると、足の裏や側面に小さな水ぶくれがたくさん出来ることがあります。
この水ぶくれは強い痒みを伴うので、どうしても触ったり掻いたりしてしまいがちですよね?
でもこの水ぶくれ、安易に潰さないほうがいいですよ?
水ぶくれの中の液体には白癬菌はいませんから、潰して中の液体が飛び散ったとしても、水虫が広がることはないのですが、潰さないほうが良い理由は別にあります。
なぜ水ぶくれを潰してはいけないのか?
水ぶくれの中の液体には白癬菌はいないのですが、その部分の皮膚の防御機能は確実に弱くなっていますので、雑菌による二次感染をおこしやすくなっているんです。
これが、水虫の水ぶくれを安易に潰してはいけない理由なんですよ。
二次感染が起こるとどうなるのか?
二次感染を起こすと、足の甲からスネにかけて赤く腫れてきて痛みが出たりします。ここからさらに悪化すると、足のリンパ腺が腫れて熱を持ったり、体が疲れやすくなったりします。
このような症状は、蜂窩織炎(ほうかしきえん)と呼ばれていて、酷くなると入院が必要となります。
手や手の爪には雑菌が多いので、掻くことで水ぶくれを潰すことで、雑菌による二次感染のリスクは当然高くなってしまいます。
とは言え大きくなってしまった水ぶくれは潰してください
小豆粒大くらいの大きさに成長した水ぶくれは、それだけ多くの白癬菌が繁殖しているということになりますので、放っておくと白癬疹という白癬菌アレルギーを起こしてしまい、膿が溜まってきてしまいます。
大きくなった水ぶくれは慎重に潰してください
やり方は、
- 水ぶくれとその周辺をしっかり消毒します
- 消毒した針を使って、小さい穴を開けてください
- 水ぶくれの中の液体をゆっくり絞り出してください
- 消毒作用のある軟膏を塗り、その上からガーゼを貼ります
- 軟膏とガーゼは入浴ごとに取り換えてください
このように、潰した後の皮膚に、絶対に雑菌が入らないように注意しながら、慎重に進めてください。
しかし水ぶくれが水虫のせいではない場合、潰さないほうが良いこともありますので、決して自己判断ではせず、最初に専門医の診察を受けるのが鉄則です。